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次亜塩素酸ナトリウムがニキビに有効ってホント?スキンケアに使って大丈夫?

次亜塩素酸ナトリウムがニキビに有効というニュースが発表される

ニキビの治療における次亜塩素酸ナトリウムの効果を評価した試験結果が5月20日、「Dermatology Practical & Conceptual」オンラインに掲載された。

尋常性ざ瘡(ニキビ)に対する優れた忍容性と有効性を備えた局所治療薬として、次亜塩素酸ナトリウム溶液(0.005%)の効果を検討する試験を実施した。軽度から中等度の顔面のニキビ病変を持つ患者を対象としたこのプラセボ対照ランダム化比較試験では、患者の顔の片側に次亜塩素酸ナトリウム、もう一方にプラセボを1日3回1か月間局所投与し、試験開始時、開始後1週、2週、4週の丘疹および膿疱の数を記録した。

その結果、次亜塩素酸ナトリウム0.005%を塗布した側で丘疹と膿疱の総数の減少が見られた。

https://bhn.jp/news/136372

こちらは2021年6月18日に発表されたニュース記事ですが、
コロナ禍で家具や食器類などの除菌に使用される次亜塩素酸ナトリウム溶液(次亜塩素酸水)がニキビに一定の効果がある事が判明したという内容ですね。

難しい用語が多いので解説しておきますと
丘疹(きゅうしん)→直径10mm未満の蝕知可能な隆起性病変
膿疱(のうほう)→水疱(水ぶくれ)の内容物が膿の集合体で粘性が強いもの

という感じで、シンプルに言えば目に見えて分かるレベルのニキビの症状を指します。

記事の最後に書かれている「次亜塩素酸ナトリウム0.005%を塗布した側で丘疹と膿疱の総数の減少が見られた。」という事は、目視で確認できるニキビの数が塗布前よりも減ったと解釈して良いでしょう。

濃度の違いに注意!

「次亜塩素酸ナトリウムってニキビに良いんだ!」と掃除用の次亜塩素酸ナトリウム溶液をそのままスキンケアに使うのはNGです。

記事をよく読みましょう。
今回の研究に使用された次亜塩素酸ナトリウム溶液は濃度0.005%です。
掃除などに使用される次亜塩素酸ナトリウム溶液は濃度0.05%です。
つまり、一般的な掃除用のものと比較して10分の1の濃度という薄い溶液を使っているわけですね。

次亜塩素酸ナトリウムといえば塩素系漂白剤の主成分ですので、肌にとっては刺激物です。

研究で使用したものの10倍の濃さを肌に使うのは新たな肌トラブルの引き金になり兼ねません。

ちなみに掃除などに使用する次亜塩素酸ナトリウム溶液の作り方は、500mlの水に対して原液濃度5~6%の次亜塩素酸ナトリウムを使用した製品(ハイター・キッチンハイター等)を5ml入れます。

単純計算すると、500mlの水に対して0.5mlという配分が研究に使用された次亜塩素酸ナトリウム溶液の濃度と考えられますね。

▼次亜塩素酸ナトリウム液の作り方について参照したサイト
目黒区ホームページ
https://www.city.meguro.tokyo.jp/smph/kurashi/hoken_eisei/shinryo/yobo/jiaensosannatoriumuekinotukurika.html
厚生労働省:感染防止チラシ
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000645359.pdf

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム溶液は別物

次亜塩素酸ナトリウム溶液と次亜塩素酸水が同じものと認識している方は多いかと思いますが、この2つは別物ですので注意が必要です。

簡単に違いを説明すると
次亜塩素酸ナトリウム溶液→次亜塩素酸ナトリウムを溶かした水溶液の総称
次亜塩素酸水→除菌・殺菌用にpH調整された製品

という感じですね。

つまり、次亜塩素酸ナトリウムを水で溶かしても次亜塩素酸水にはならないという事です。

今回のニキビへの研究については次亜塩素酸ナトリウム溶液が使用されていますので次亜塩素酸水は関係ありませんが、それぞれ別物として認識しておくことは大切です。

▼次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いについて参照したサイト
https://varsan.jp/virus/hypochlorous-acid/

スキンケアに使用する際に考えられる注意点

ニキビに対して次亜塩素酸ナトリウム溶液が効果を発揮したのは、ニキビの原因菌に対する殺菌作用によるものと考えられます。

ここまでの解説ですと、化粧水のように使用すると思われている方も多いとは思いますが、次亜塩素酸ナトリウム溶液には保湿成分や肌を保護する成分が含まれていないため、あくまでニキビ治療薬の位置付けとして認識しておく必要があります。

ニュース記事内にも「尋常性ざ瘡(ニキビ)に対する優れた忍容性と有効性を備えた局所治療薬として」という記述があり、いわゆる化粧品的な解釈ではありません。

また、一般的にはスキンケア用として活用されているわけではありませんので、ニキビに対して使用するのは自己責任の範囲になりますし、保障なども受けられません。

今回の研究の成果によって新しい商品が生み出された時にその商品を使用するというのがベターと言えるでしょう。

まとめ

今回は「次亜塩素酸ナトリウム溶液がニキビに有効」というニュース記事について解説してきました。

次亜塩素酸ナトリウム溶液を自作するとなると、ハイターやキッチンハイターといった塩素系漂白剤を希釈する形になり、製品自体は肌に触れないように注意書きがされているものですので、「これ肌に使って大丈夫かな…?」という不安を感じながら使う事になると考えられます。

そういった背景を考えると、現時点でニキビケアに使用するのは現実的ではないと言えるでしょう。

ニキビ治療薬やニキビ用コスメが多種多様に販売されている時代ですので、わざわざ他の用途のものをニキビケアに使用する必要もありません。

今回の研究成果をもとに、ニキビにより効果的で画期的な商品が開発されるのを期待したいところですね。

365日ニキビのない肌へ!

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